風邪を引いたあと味覚が治らない|原因と対処法を紹介します
「風邪は治ったけど、味覚がずっとおかしいまま・・」
「このまま治らないのでは・・不安になる。どうすれば良い?」
風邪を引いてしまうと、味覚がおかしくなることがあります。
ほとんどの場合、一時的なもの。
ですが中には、全然「味覚が回復しない」という悩みを持つ方もいます。
今までが健康だったのに、風邪で急におかしくなると困りますよね。
どうして味覚がおかしくなったままなのか?対処方法は何か?紹介します。
味覚が戻らないのは、どうして?
・食べ物を食べても、味が薄くてぼんやりしている。
・水を飲んだだけで、変な味がする。
・口に何も入れなくても、変な苦い味がして気持ち悪い。
風邪による「味覚障害」にかかると、このような症状が起こりやすくなります。
あくまで「味覚のみおかしい」場合です。
味覚に加えて、鼻が詰まっていたら「蓄膿」・耳の聞こえが悪ければ別の病気の可能性があります。
速やかに耳鼻科行くようにしましょう。
味覚障害は、体内にある「亜鉛」が不足しているのが原因です。
「風邪が治る=亜鉛不足が解消」なので、たいていは味覚は戻ってきます。
風邪が治ってすぐ回復する人もいれば、1週間程度かかる人もいます。
いずれにしても「1週間」を目処に、様子を見てみるのが良いでしょう。
それでも変わらなければ「慢性的に亜鉛が不足している」可能性が高いです。
味を感じ取るのは「舌」の味蕾(みらい)と呼ばれる部分です。
亜鉛がないと、味をしっかりと感じ取ることができません。
風邪が治って、亜鉛が普通通りになっても、回復しないことがあります。
亜鉛の供給がストップして、いざ亜鉛を与えても正常運転しないことがあります。
味蕾の活動自体が、うまく働かなくなっているのです。
多くの場合は、1週間程度で正常化しますが、慢性的に味覚障害が起こることもあるので注意を。
そもそも、どうして風邪をひくと亜鉛不足になってしまうのでしょうか。
風邪をひくと、わたしたちの体内に「活性酸素」が発生するからです。
酸素という名前だから、良さそうに思うかもしれません。実は「悪い酸素」なのです。
もともとは、体内に侵入してきたウイルスと戦う働きがあります。
その一方で、体に溜まると体をさびつかせるというデメリットもあるのです。
活性酸素をなくすために、体内で「SOD酵素」と呼ばれる酵素が作られます。
SOD酵素を作るのに、「亜鉛」が使われるのです。
本来は舌の「味蕾(みらい)」に使われるはずの亜鉛が、酵素に奪われてしまいます。
味蕾に十分な亜鉛がいかないと、働きが悪くなり「味覚障害」になるのです。
亜鉛が消費されるのも1つですが、風邪を引くと味覚が落ちる理由は「もう一つ」あります。
風邪のウイルスが口の中に入ると、味蕾(みらい)に直接ダメージを与えることがあるのです。
ただでさえ、原料となる亜鉛が足りていないのに加え、直接攻撃されるというダブルパンチ。
ますます、味蕾が働きづらい状態になっているのですね。
・活性酸素が生まれ、それを無くすために酵素が生まれる
・酵素を作るのに、「亜鉛」が消費される
・亜鉛は味蕾(みらい)の原料となる
・風邪のウイルスが、味蕾を直接攻撃する
⇒味蕾が正常に働かず、味覚がおかしくなる
どうすれば回復できる?病院?
基本は放置して治るものですが、治らずズルズルいく可能性もあります。
対策は"「亜鉛」をたっぷりと補ってあげること"です。
もともと、風邪を引いてしまうのは「亜鉛不足」になっているからなのです。
体内にある亜鉛は、体の免疫力を高める働きがあります。
風邪が治って亜鉛が正常になっても治らないのは、慢性的に足りてない可能性が高いのです。
たしかに「味覚障害」は、耳鼻咽喉科で受付してもらえます。
ただ、直接味覚障害を治す薬はありません。
病院では、本当に味覚障害なのかを確かめる検査目的なら、良いでしょう。
味覚障害だからといって、病院でスッキリ完治することはありません。
[味覚障害には"亜鉛"が大事]
亜鉛不足が「舌」の働きを低下させて、味覚を鈍らせています。
"慢性的な亜鉛不足"を解消すれば、味覚を回復することができます。
●どんな食べ物を食べればいい?
●病院で見てもらう必要はある?
など、気になる疑問についてまとめてみました。
味覚は黙っていても回復しません。味覚をしっかり取り戻したい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。