タバコを吸うと味がわからなくなる|味覚障害の原因と対策
「タバコを吸い出してから、味覚が悪くなった気がする・・」
「タバコを辞めたら、味覚は元通りになるの?」
わかっているけど、辞められないものの一つが「たばこ」。ストレス解消 or クセ(習慣)で辞められない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「味覚と喫煙の関係」についてお話していきます。
1.タバコを吸うと味覚が落ちる?
タバコにはいろいろな害になる成分が含まれています。
●タール
●ニコチン
●一酸化炭素
●その他、有害な化学物質
ガンや生活習慣病の原因になりますが、味覚はどうなのでしょうか?
結論から言いますと、「タバコを吸うと確実に味覚は悪くなります」。
2.タバコを吸うと味覚が悪くなる原因
味を感じ取る力を弱らせる
私たちが食べ物の味を感じ取るのは「舌」です。舌の中には「味蕾(みらい)」と呼ばれる「花のつぼみ」のような細胞の集まりがあり、そこで味を感じ取ります。
タールやニコチンなどの成分が、「味蕾(みらい)」そのものの働きを鈍らせ、"味"を感じにくくなります。
「食べ物の味をあまり感じない」「濃い味付けを好む」という症状がある場合は、味蕾の働きが弱まっている証拠なのです。
亜鉛不足になり、味覚を感じる器官が弱くなる
タバコを吸うことは、体にさまざまな有害物質を送り込むこととイコールなのです。
体に入ってきた有害なものを攻撃するために、わたしたちの体内では「活性酸素」という酸素を作り出し抵抗します。
亜鉛は髪や爪・精液を作るだけでなく、舌にある味蕾(みらい)が新陳代謝するのを助ける働きがあります。
亜鉛不足になると「味蕾」の新陳代謝が鈍くなり、『味を感じ取る力が弱くなる』のです。
「特定の味を感じない」「何を食べても苦みを感じる」などのし症状が起こる場合は、亜鉛不足による「味覚障害」と呼ばれるものです。
味覚障害は病気ではないため、病院で治療して完治するものでもありません。できるだけ普段の生活で亜鉛不足を補っていくことが必要になります。
3.正常な味覚を取り戻すには?
●タバコを止めること
●亜鉛不足を解消すること
の2つが、考えられます。
タバコを止める
当たり前のことですが、禁煙することで味覚を取り戻すことができます。
タバコを止める禁煙グッズ、禁煙本、保険適用になる禁煙外来の受診など、いくつかの方法があります。
辞めたくても辞められない、という方にはいろいろな方法があります。
ただ、「辞めたい!」と強く思わないと何をしてもムダです。あくまで「きっかけ」を与えるに過ぎないからです。
そもそも、タバコをやめても「亜鉛不足」を解消しない限り、味覚を完全に取り戻すのは難しいのです。
亜鉛不足を解消する
タバコは味覚障害の症状を和らげる効果がありますが、そもそも「慢性的な亜鉛不足」になっている可能性もあります。
亜鉛不足はタバコで消費されますが、他にも普段からの食生活で不足しやすいものですので、コツコツ補っていくことがとても大事なのです。
何らかの味覚の異常を感じているということは、亜鉛不足が進行している可能性が高いので、何らかの方法で亜鉛をおぎなっていくことも考えてみましょう。
亜鉛不足は味覚障害だけでなく、「生殖機能の低下」「免疫力の低下」「貧血」「脱毛」などいろいろな体の機能低下にもつながります。
「タバコを減らしながら、毎日の生活でコツコツ亜鉛をおぎなっていくこと」が味覚を取り戻すのに必要なことなのです。
味覚をしっかり取り戻したい方は、下記のページも参考にしてみてください。